世界のアーティスト・画家 ポール・ゴーギャン タヒチの女たち(浜辺で)

ポール・ゴーギャン タヒチの女たち(浜辺で)

 

< ポール・ゴーギャン タヒチの女たち(浜辺で) >

 

 ポール・ゴーギャン(1848−1903)がタヒチに渡ってからの1891年の作品。 ポール・ゴーギャンは自己紹介?として、「インディアン」、幼少時代にペルーのリマで過ごしたことから「ペルーからやってきた野蛮人」、「首輪のない森の狼」などという言い方をしていました。 ペルーでの生活がゴーギャンの美意識の基盤となった言われてます。 19世紀後半のヨーロッパ社会が閉塞的だった時代、その息苦しさを感じ、外の世界(タヒチ)も異国情緒豊かなタヒチに強く魅かれていくことになります。 ここにある「タヒチの女たち(浜辺で)」では、女性の体の美しさではなく、原点回帰を思わせる強い色彩と、その後の野獣派やカンディンスキーなどへの影響を思わせます。

 

 

 後期印象派といわれるゴーギャンはもとよりゴッホやセザンヌに至るまで、シュジェ(主題)よりもフォルム(形式)の優位さが顕著になります。 ゴーギャンが語っているように「直接モデルから描いてはならない。 自然から開放されていなくとはならない」。 人と自然との接点である視覚さえも越えていこうとしていたこと、目の前に見る現象の奥に潜む象徴や暗示に迫ろうとしてます。 セザンヌであれば、静物の目の前にあるフォルムを描こうとしたのであって、自然の必然性ではなく、画面を構成するための必然性を描こうとしたと思われます。 ここまでは、人の目がより研ぎ澄まされていく過程を紹介しているようですが、1900年代に入り、マティスの出現によって、これまでの絵画における主題やモチーフや目の前にある色や形すべてはフォルムという形式に変えられていきます。 ピカソにおいては、色彩だけにとどまらず、その形態においてもその形式化は進められていくこととなります。 1800年代後半から1900年代前半にかけてテクノロジーの進歩とともに絵画の急激な発展があったわけですが、神の絶対的存在から(テクノロジー信仰とともに)開放されたことが時代背景にあります。 神よりも科学(テクノロジー)の優位性に湧いた時代ともいえますし、21世紀における環境問題などを考えれば、もっとも ”人が驕った時代” とも言えます。

 

ピエール・ボナールの写真 世紀末の絵画 ポール・セザンヌ 抽象画への招待 ピエロ・デッラ・フランチェスカ

世界のアーティスト・画家                             next>ピエロ・デッラ・フランチェスカ

Copyright higasi.com All Rights Reserved
email teh6452@gmail.com